横浜マラソン2025の開催が近づいてきましたね!最高のパフォーマンスを発揮するためには、事前にコースをしっかり把握し、レース展開をイメージしておくことが不可欠です。
今年のコースも昨年から若干の変更点があります。基本的にはフラット基調ですが、ランナーをじわじわと苦しめる巧妙なアップダウンが隠されています。
この記事では、コース全体の特徴から、5kmごとの詳細な解説、そして攻略のポイントまで、出場ランナーの目線で徹底的に掘り下げていきます。
(※この記事は、お手元に公式のコースマップをご用意いただくと、より一層イメージが湧きやすくなります。)コースのリンク⇩
横浜マラソンコース 全体の特徴と高低差
まず、コース全体のポイントを掴んでおきましょう。
- 基本はフラット: タイムを狙いやすい平坦な区間が多いのが特徴です。
- 最大の目玉は「首都高速」: 約14kmにわたり、普段は走ることのできない高速道路を走る非日常を味わえます。
- 要注意なアップダウン: 高速道路の出入り口の**「急激な坂」と、コース序盤の「アンダーパス」**が大きな高低差ポイントです。
- 隠れた難所: 車では気づきにくい、高速道路上の**細かな波打ち(起伏)**が、後半のランナーの脚を確実に削ってきます。
ペース配分を間違えると後半に大失速しかねない、戦略性が求められるコースと言えるでしょう。
【5kmごと】コース詳細と攻略ポイント
それでは、スタートから5kmごとに区切って、コースを詳しく見ていきましょう。
スタート~5km:みなとみらいの絶景と最初の罠「アンダーパス」

メイン会場のパシフィコ横浜をスタートし、まずは横浜駅方面へ向かいます。この区間は赤レンガ倉庫やコスモワールドの大観覧車など、横浜らしい景色が広がり、気分が高まります。
しかし、横浜中央卸売市場付近の線路下をくぐるアンダーパスで、早速**「下って上る」**アップダウンが登場します。序盤でアドレナリンが出ているため飛ばしがちですが、ここは冷静にペースを抑えるのが得策です。

攻略ポイント 景色に惑わされず、リラックスしてペースを確立する区間。アンダーパスで無駄な力を使わないように注意!
5km~10km:応援が力になる!横浜観光名所エリア
この区間は、大さん橋、山下公園、マリンタワーといった横浜の主要な観光名所を巡ります。道幅も広く、沿道の応援も多い、最も華やかなエリアです。

中華街のすぐ近くを通りますが、残念ながら門が見えることはありません。気持ちよく走れる区間ですが、ここでのペースの上げすぎは禁物です。
攻略ポイント 応援を力に変えつつも、自分のペースを維持。観光気分で楽しみながらも、レースはまだ始まったばかりと心に刻みましょう。
10km~20km:ひたすら我慢。精神力が試される工業地帯
山下公園を過ぎると、コースの雰囲気は一変。コンテナや倉庫が立ち並ぶ港湾エリア、そして高速道路の真下を走る単調な道が続きます。
左手には大手企業の工場が並ぶ工業地帯、右手には本牧の高級住宅街が広がりますが、ランナーの視界に入る景色はほぼ変わりません。三渓園もコースからは見えません。起伏もほとんどないため、淡々とリズムを刻む走りが求められる、精神的な正念場です。
攻略ポイント ここは「無」になる区間。周りのランナーを利用して集団で走るなど、リズムを崩さない工夫を。単調さに負けず、エネルギーを温存しましょう。
20km~35km:最大の難所!いざ「首都高速」へ
ハーフ地点を過ぎ、いよいよ横浜マラソンの象徴である首都高速セクションに突入します。
- 約22km地点: **料金所からの急激な上り坂。**コース最大の難所です。ここで無理をすると、後半の失速は免れません。

- 高速道路上: 普段は車でしか走れない道を逆走するという、特別な体験が待っています。しかし、路面はフラットではありません。車では感じない**連続する緩やかなアップダウン(波打ち)**が続き、傾斜や距離感も掴みにくく、想像以上に脚にきます。

攻略ポイント 高速への上り坂は、歩くくらいの気持ちでペースを落とす勇気を。高速上では、下りでペースを回復させ、リラックスしてリズムを保つことに集中しましょう。
35km~ゴール:最後の坂を乗り越え、感動のフィナーレへ
- 約36km地点: **高速道路からの急激な下り坂。**ここまで耐えてきた脚に、強烈な衝撃が加わります。怪我に注意し、慎重に下りましょう。

高速を降りた後は、往路でも通った見慣れた道でパシフィコ横浜を目指します。しかし、そのままゴールではありません。赤レンガ倉庫から海沿いへ向かい、ハンマーヘッドパークをぐるりと大きく回る最後の試練が待っています。この回り込みが意外と長く感じますが、ここまで来ればあと少し!

攻略ポイント 高速からの下り坂は、ブレーキをかけすぎず、衝撃をうまく逃がす走りを。最後のハンマーヘッドは、沿道の声援を力に変えて、感動のフィニッシュを目指しましょう!
まとめ:横浜マラソンを制覇するために
横浜マラソンのコースは、華やかな観光地と、タフな工業地帯・首都高速という二つの顔を持っています。攻略の鍵は以下の3点です。
- 序盤は抑えめに: 絶景に浮かれず、自分のペースを守り抜く。
- 中盤は我慢: 単調な景色に心を乱さず、エネルギーを温存する。
- 首都高は冷静に: 急なアップダウンは無理せず、細かな起伏にリズムを合わせる。
ぜひ、この記事を参考にコースのイメージトレーニングを重ね、万全の準備でスタートラインに立ってください。皆さんの健闘を心から応援しています!



