湘南の海沿いを走る爽快感で大人気の「湘南国際マラソン」。 「世界初のマイボトル・マラソン」としても注目されていますが、実はこの大会、「時間管理」を間違えるとスタートラインにすら立てない可能性があることをご存知でしょうか?
今回は、実際に現地を走った経験をもとに、公式ガイドブックだけでは分からない**「大会のリアルな攻略法」、そして「絶対に気をつけるべき落とし穴」**について徹底解説します。
世界初!「マイボトル・マイカップ」ルールの基本
湘南国際マラソンといえば、給水所での紙コップ提供を廃止したエコな運営スタイルです。 まずは大会規定のルールを正しく理解して準備しましょう。
1. 種目ごとの必携アイテム
大会規定では、種目によって以下のように定められています。
- フルマラソン: マイボトル必携(マイカップ推奨)
- 10km: マイカップ必携(マイボトル推奨)
エントリー時に大会オリジナルグッズを購入することもできますが、規定を満たしていれば手持ちのギアや市販品でも問題ありません。ルールとして定められていますので、必ず準備して当日を迎えましょう。
2. フルマラソンでは「命綱」
「ルールだから」という以前に、フルマラソンにおいてマイボトルは完走のための「命綱」です。
冬場の10kmであれば、普段の練習感覚で「水分補給なしで走り切る」というランナーもいるかもしれません(実際、私は前回の10km参加時は給水が必要な場面はありませんでした)。 しかし、フルマラソンは別次元です。42.195kmという長丁場、自身の管理下で確実に水分補給をする必要があります。自分に合った使いやすいボトルを見つけておくことが重要です。
(ここだけの話私は昨年の10kmを持たずに走りました。点検はありませんでした。)
3. ここが難点!「止まらないと飲めない」
シリアスランナーにとって最大のネックとなるのが、給水システムです。 ジャグ(蛇口)から自分で注ぐスタイルなので、給水のたびに一度立ち止まる必要があります。 走りながら紙コップを掴んで飲むスタイルに慣れている方は、この「タイムロス」と「リズムの断絶」を計算に入れておく必要があります。
絶景だけど侮れない!コースの特徴と「もしもの時」
湘南国際の魅力はなんといってもその景観。 **「西湘バイパス」**という自動車専用道路を自分の足で走れるのは、この大会ならではの非日常体験です。
フラットだけど「波打つ」路面
コース全体を通してアップダウンは非常に緩やかです。急カーブも折り返し地点くらいしかなく、非常に走りやすいコースと言えます。 ただし、バイパスは自動車のために設計されているため、路面が意外と波打っていたり、傾斜(カント)がついていたりして、地味に足への負担がかかる場所もあります。
【余談ですが…】 実は私、2024年大会でこのコースの負荷にやられたのか、肉離れを起こしてしまいました。 その際、救護室で東海大学医学部の学生さんたちに大変お世話になりました。テキパキとした処置と温かいサポートには本当に感謝しています。 救護体制がしっかりしているのもこの大会の素晴らしい点ですが、皆さんは私のようにお世話になることなく、無事に完走してほしいです(笑)。
敵は「湘南の風」
箱根駅伝でもおなじみのコースですが、このエリアは海風が強く吹くことが多いです。 往路が追い風なら復路は向かい風。遮るものがないバイパス上では、風対策とメンタル維持が重要になります。しかし、その苦しさを忘れさせてくれる富士山と海の絶景が待っています。
【最重要】スタートに間に合わない!?「魔の時間管理」
この記事で最も伝えたいこと。それは**「とにかく時間に余裕を持つこと」**です。 「ちょっと早めに行けばいいだろう」という油断が、命取りになります。
バス待ち30分は当たり前
最寄りの「二宮駅」からは臨時のシャトルバスが出ますが、ピーク時は乗車するまでに30分以上待つこともザラです。 駅に着いてから会場入りするまでに、予想以上の時間がかかります。
トイレの大行列とアップ不足
会場には仮設トイレが大量に設置されていますが、参加人数も多いため凄まじい大行列が発生します。 私自身、トイレに並びすぎてウォーミングアップがほとんどできず、そのままスタートラインに並んだ経験があります。
号泣するランナーを見ないために
過去の大会では、バス渋滞やトイレ待ちの影響でスタート時刻に間に合わず、ゲートが閉まってしまい号泣しているランナーを目撃しました。 数ヶ月練習してきて、スタートすらできない無念さは計り知れません。 「早すぎるかな?」と思うくらいの時間に到着するようにスケジュールを組むこと。 これが湘南国際マラソン完走への第一歩です。
会場(大磯ロングビーチ)と食事事情
プールサイドがすべて会場
会場は大磯プリンスホテルの「大磯ロングビーチ」。 普段は賑わうプールの水がない状態で、プールサイド全体が更衣スペースや待機場所になります。 広々としていますが、屋外なので冬の寒さ対策(防寒着や敷物)は必須です。
食事は「会場内」で済ませよう
最寄りの二宮駅周辺には、飲食店がほとんどありません。 レース前後の食事を駅周辺で探そうとすると「食料難民」になる可能性があります。 会場内(プールサイド)には出店(キッチンカー)が並んでいますので、レース後はそこで食事を楽しむのが正解です。海を眺めながらの食事は格別ですよ。
まとめ
湘南国際マラソンは、素晴らしい景色とエコな取り組みが融合した素晴らしい大会です。しかし、その楽しさを享受するためには事前準備が欠かせません。
- 給水: ルールを守り、自分に合ったマイボトル・マイカップを準備する。
- コース: 風と路面の傾斜に注意(肉離れにも注意!)。
- 時間: バス待ち・トイレ待ちを甘く見ない(最重要)。
特に時間は、早めに行動して損はありません。余裕を持って会場入りし、万全の状態で湘南の風になりましょう!